注意:このコーナーは『迷ヒ家ノ鬼・本編』とはあんまり関係ありません。
第3回:見失う、僕らの良さ
遠島:
「香住、何ぐったりしてるんだ」
香住:
「…なんか、前回で気力使い切っちゃって」
遠島:
「だらしないぞ!しゃきっとするのだ!」
香住:
「主にオマエのせいなんだけどな…」
「まあ、確かにぐでぐでしてても仕方ない。やるか…」
「…で、なにからやる?」
遠島:
「さあ?…紹介でもしとく?ゲームの」
香住:
「でも、紹介ったって、基本、みんなプレイ後に見に来てるんだろ?」
「今更って気が……あ」
遠島:
「?」
香住:
「そういや、紹介って言えばさあ」
遠島:
「うん」
香住:
「開発も後半にくると、アプリの紹介文とか作らなきゃいけないんだけど」
遠島:
「ダウンロードの時とか、サイトに載ってる文章だな?」
香住:
「そう。その紹介文を作るために、このアプリのウリをまとめてたら…」
「アレ!?ってなったんだよ」
<開発者の思うウリ>
・ホラーなのにあんまり怖くない
・初の2D絵
・短編なわりに、わりとボリュームがあってお買い得
遠島:
「?…何がダメ?」
「7thのときは、怖すぎるって意見が多かったんだろ?」
「怖くなくなったのはいいことじゃないか」
香住:
「でも、曲がりなりにもホラーだぜ?」
「ホラーで出して、怖くないがウリってどうなの…」
遠島:
「……。2D絵は?」
「ナイトメアで2Dって初だぞ?快挙だぞ?すごいだろ!?」
香住:
「イヤ、キャラ絵が2Dって、一般的にはすっごい普通だから」
「むしろ、3Dキャラのほうが珍しいから」
遠島:
「!……」
「お買い得!お買い得はどうだ!?」
「お買い得は誰にとっても嬉しいだろ!?」
香住:
「そうなんだけどさ。でもナイトメアのお客さんってナイトメア価格に慣れちゃってるからな」
「アリスのボリュームと価格を基準にしてるから、これでも“高い”とか言われんの」
(※アリスは実験的要素が強かったため、たくさんの人にプレイしてもらうことを目標にした価格設定となっています)
「初めてやってくれた人にはお買い得感あるかもしれないけど、常連さんにはあんまりお買い得感はないんじゃね?」
「つーか、お買い得っていうなら間違いなく、アリスのほうがお買い得なんだし…」
遠島:
「うがー!!なんでそんなことばっかり言うんだ!!」
「それじゃウリのない、ぼへぼへゲームになっちゃうだろ!!」
香住:
「だから…ないんじゃね?」
遠島:
「!!……」
「…ダメだっ…」
香住:
「え?」
遠島:
「ダメだ!そんな後ろ向きなのはダメだ!!」
「よし、分かった!私に任せろ!あと23日ある!」
(※前回からさらに1日経過)
「今から、ちゃちゃっとウリを作ってきてやる!!」
「大丈夫だ、斧娘を脅して二段階変身とかさせるから!!」
香住:
「やめてあげて!!」
「彼女のためにも、開発スタッフのためにも、やめてあげて!!」
第4回へ続く…。