注意:このコーナーは『迷ヒ家ノ鬼・本編』とはあんまり関係ありません。
第9回:せいくらべ
香住:
「今回は、ユエについてか」
遠島:
「斧娘、結局、顔、見えなかったな」
香住:
「うん。本編では一応顔出しNGにしたんだってさ」
「でも、壁紙なんかでは、顔出しがあるらしいから…」
遠島:
「ふーん、どんな顔してるんだ?」
香住:
「どんなって…説明しづらい質問するな、オマエは」
「えーっと…設定資料によると年齢は14歳」
「父親がハーフで母親が日本人。隔世遺伝により、髪や目の色が明るい」
遠島:
「明るいって?どんな色?」
香住:
「これはあんまり言いたくないみたいだけど、一応、最初のオーダーは髪の毛はミルクティーブラウンで」
「目の色がオリーブグレイだって」
遠島:
「ミルクティー…オリーブ…」
「…なんか、おいしそう」
香住:
「言うと思った」
遠島:
「でも、なんであんまり言いたくないんだ?」
香住:
「ユエの3Dキャラの髪の毛がさ、色つきライトの影響であんまりミルクティーブラウンには見えない色になったからって」
「着物のたもとと並んで、悩まされたところらしいよ」
遠島:
「ふーん…で、どうしたんだ」
香住:
「最終的に、ミルクティーブラウンに見えなくても“あきらめる”ことにしたらしい」
遠島:
「…………」
香住:
「わかる。言いたいことはわかるよ」
「でも、流せ。そんな顔でオレを見るな」
遠島:
「むう」
香住:
「…あと、オレたちと並ぶことが無かったんで、あんまり伝わってないと思うけど、彼女、結構小さいよな?」
遠島:
「うん。私より20センチくらい低いもんな?」
香住:
「…イヤ、さすがにそんなに小さくはねーだろ」
「遠島と比べたら…10センチくらいじゃね?」
遠島:
「?…だって、あの子は香住よりも小さいだろ?」
「香住が私より10センチくらい小さいんだから…」
香住:
「待て待て待て!!」
「今、なんつった!?」
遠島:
「だから香住が私より10センチくらい小さくてー、でも斧娘は香住よりも小さいから…」
香住:
「オレがオマエより小さいわけがねえーーー!!」
遠島:
「え?」
香住:
「立てッ、立て、横に!!」
「ほらっ、肩の位置!」
「どうみてもオレのが高いだろ!!」
遠島:
「あれー?」
香住:
「大体、オマエ、オレと話すときちょい見上げてるだろ!?見下げてないだろ!?」
遠島:
「…そういえば」
「あれー?おっかしいなァ?」
「…そうか、香住って、なんか小さく見えるんだな」
香住:
「ち、小さく見える…」
「!!…も、もしかして、そのせいなのか!?」
「格子戸でやたらとオレを担ごうとしてたのは…!!」
遠島:
「だって、自分より小さい人を踏んづけるのはかわいそうだろ」
香住:
「!!~~」
第10回へ続く…。