注意:このコーナーは『Seventh Blood Vampire・本編』とはあんまり関係ありません。
第4回:その男、単純にして複雑につき
レナ:
「はーい、コラムの時間でーす」
フレディ:
「ちょっと待った!その前に!」
「…前回のオレのハゲ疑惑、ちゃんと払拭できてるよね!?」
レナ:
「もう、フレディったらまだ言ってる…」
「大丈夫だってば。そんなに気にしないの」
フレディ:
「それ、どっちの意味で言ってる!?」
レナ:
「それじゃ、今回はアーウィンについて語ろうね」
フレディ:
「あああ…」
レナ:
「アーウィンはー…うーん…?」
「私、いつも一緒にいるから良くわかんないなあ…いつも通りのアーウィンだったと思うけど」
フレディ:
「…いつも通り?」
「あんなひどいことされといて?」
レナ:
「あ、そうね…でも…アーウィンって、普段もああいう感じよ?」
「そんなに違和感はなかったなあ…」
フレディ:
「床、ひきずられるのが!?“普段もああいう感じ”!?」
レナ:
「あっ、あれは、さすがにちょっとびっくりしちゃったけど!」
フレディ:
「…すごいな。アレを“びっくりしちゃった”で終われるんだ…」
レナ:
「?…ね、フレディは?」
「アーウィンについてどう思う?」
フレディ:
「オレ?そうだねえ、にいちゃんは…」
レナ:
「うんうん」
フレディ:
「ひねくれてる!!」
アーウィン:
「おまえより精神構造が高度なだけだ」
フレディ:
「いーや、違うね!」
「オレは、にいちゃんは実は単純だと思う!」
「とにかくひねくれてるから複雑に見えるだけで!」
「クールで謎めいててカッコいいって…そんなの、だまされてるからね!?」
「にいちゃんが妙にクールに見えるのって、必要なことしかしゃべってないからだからね!?」
アーウィン:
「…まあ、それは当たってるかもしれないな」
「だが、それは<イイ子>のおまえも同じだろう?」
フレディ:
「う、確かに」
アーウィン:
「私もおまえと同じ説明役だったからな。無駄口を叩いてる暇がなかった」
フレディ:
「そうなんだよねえ、言わなきゃいけない台詞に圧迫されて、性格が見える行動って結構カットされたよね」
「にいちゃん、エプロンしてたり、オレに(嫌々ながら)お茶出してたりとか、そういうシーンもあったんだけどねー」
アーウィン:
「しゃくに触る子供でも、客は客だ」
「客にはお茶を出すものと決まっている」
フレディ:
「…真面目だよね」
「そーゆーとこもあんまりご披露できなかったみたいだけど」
アーウィン:
「まあ、いいさ。個人的には満足している」
「少しとはいえ、レナをいたぶれたのだし」
レナ:
「…………」
アーウィン:
「…レナ?」
レナ:
「ん…うん…?ごめん、なあに…」
フレディ:
「どうしたの、眠いの?」
「…あー、そっか、夜行性なのに早起きしたもんね」
レナ:
「ん…アーウィンは眠くないの…?」
アーウィン:
「私はもう人間の生活に合わせて長いので」
「まあ、朝が弱いのはどうにもできませんが」
フレディ:
「じゃあ、今回はここまでにしようか。夜までいったん休憩…あっ」
アーウィン:
「どうした?」
フレディ:
「…………」
「…ねえちゃん、ちょっと寝てきたら?」
「コラム、オレらでやっとくから…夜になって目が覚めたら、また参加して?」
レナ:
「え…でも…」
フレディ:
「いーから、いーから。少しだけっ。ねっ?」
レナ:
「…わかった…それじゃ、またあとでね…ふああ」
フレディ:
「……。よし、行ったな」
アーウィン:
「なんだ?どうしてレナを帰した?」
フレディ:
「ほら、次のキャラ紹介の予定…」
アーウィン:
「…ああ、なるほど」
フレディ:
「それじゃ、次回からはオレとにいちゃんだけでお届けします」
「またね!」
第5回へ続く…。