注意:このコーナーは『Seventh Blood Vampire・本編』とはあんまり関係ありません。
第6回:三角っぽい関係
フレディ:
「今回は、ねえちゃんのお友達の紹介ね」
「リズとマシューか」
「…このふたりもオレ、ちゃんと絡んでないんだよね」
「やっぱあんたのほうが詳しいでしょ」
アーウィン:
「レナの友人だ。私の友人ではない…特に話すことは見あたらないが」
フレディ:
「まーまー、にいちゃんから見た印象でいいから!」
「まず、リズはどんな子だった?」
アーウィン:
「…エリザベス・ハリソン…リズは、とにかく元気でしっかりした少女だったな」
「あと、彼女はとてもよくしゃべる」
「よくそんなにしゃべることがあるものだといつも感心していた」
フレディ:
「ふーん」
アーウィン:
「学校の成績も良かったんじゃないか?」
「レナと一緒に何度か勉強を教えたことがあるが、飲み込みが早かった」
「レナと違って」
フレディ:
「いい人だったみたいだね」
アーウィン:
「そうだな。彼女はキャラモデルとしても優秀だった」
「バージョン違いが多いわりには、他のキャラほど修正が多くなかったそうだ」
フレディ:
「あ、耳が痛い」
アーウィン:
「だが…あのおしゃべりにだけは困らされたな」
「だいたい、私と話して何が楽しいのか…」
フレディ:
「にいちゃん、ニブいなあ。楽しかったんだよ、それはー」
アーウィン:
「?……」
フレディ:
「ま、いいや!次は、マシューね」
アーウィン:
「マシューは…リズ以上に感想がないんだが」
フレディ:
「絞り出すの!」
アーウィン:
「…マシュー・グレン。レナの友人で、リズの幼なじみだ」
「リズとは家が近くて、生まれたときからのつきあいだそうだ」
フレディ:
「ふんふん、それで?」
アーウィン:
「…………」
「それだけだが」
フレディ:
「えー、少ないよ!情報!」
アーウィン:
「だから、言っただろう。彼とは挨拶程度しか…」
「ああ、いや…彼にも一度、勉強を教えたことがあったな」
フレディ:
「おっ、どうだった?」
アーウィン:
「学校の成績は悪かったんじゃないか?飲み込みが悪かった」
「レナと同じで」
フレディ:
「…さっきから、さりげなくねえちゃんを責めるの、やめなよ」
アーウィン:
「そのくらいだな。絞り出してもこれ以上は出ない」
フレディ:
「うーん…マシューってさ、リズに比べてイマイチ影が薄いよね?」
アーウィン:
「ああ」
フレディ:
「リズと比べると出番も少ないし、そのわりにはヒドイめに遭ってて、不憫だって意見が…」
アーウィン:
「ああ…それで、マシュー用にエピソードを追加すべきか、悩んだこともあったそうだ」
フレディ:
「そうなの?追加してやれば良かったのに」
アーウィン:
「だが、その頃にはもうゲームの構成が固まっていて、無理にエピソードを追加すると全部やり直しになりかねない状態だったんだ」
フレディ:
「あー、それは無理だね。絶対、無理だ」
アーウィン:
「まあ、彼の尊い犠牲の上に、このリリースがある、と」
フレディ:
「うーん、そう考えると、確かに不憫かも…」
「あ、そういえばさあ…ちょっと気になってたんだけど」
「マシューってねえちゃんのこと、好きだったのかな?」
アーウィン:
「そうなのか?…考えたことも無かったが」
フレディ:
「(にいちゃん、そういうのニブそうだもんな…)」
アーウィン:
「ふん…言われてみれば、そんな気がしないでもないな」
フレディ:
「でもさ、ねえちゃんは、たぶんリズの方が好きだよね…」
アーウィン:
「…ああ」
フレディ:
「…不憫だ…!」
第7回へ続く…。