オズの国の歩き方コラム タイトル画像

注意:このコーナーは『オズの国の歩き方・本編』とはあんまり関係ありません。

第6回:かけがえのない存在
ドロシー:
「えっと、レオンの性格が変わったって話だったわよね。で、どういうふうに変わったかっていうと……なんていうか、とにかく変わったのよ」

レオン:
「なんだ、その曖昧な説明は。もっと事細かに説明するのだ。お客様とやらも、在りし日の余の姿を知りたかろう!」

ドロシー:
「うーん…もっとかわいい性格だった…こともあったかな。敬語だったこともあったし…ちょっとだけアルみたいな感じだった…ような気がする」

レオン:
「…はっきりせんな?」

ドロシー:
「……。…正直、ころころ変わりすぎて、昔の印象がもうあやふやなの」

レオン:
「なんだと!?」

ドロシー:
「白状しちゃうとね、レオンの性格が二転三転したのって、クロウとジャックの性格変更のあおりを受けてのことなの。先にふたりのキャラクターが固まっちゃったもんだから、レオンはそれとかぶらないようにって感じで…」

レオン:
「!!…余は…余は…都合のいいように扱われたというのか…!? そなた、都合良く、余をもてあそんだのだなっ…!?」

ドロシー:
「いてて。わ、私じゃないって」

オズ:
「まあ。確かにレオンは、個性の強いクロウとジャックに挟まれて影が薄くって、正直、休日イベントなんかも、ひねり出すのに苦労したみたいだけどなあ」

レオン:
「う…うがあああん!!」

ドロシー:
「あー、泣かないの! 単にキャラが固まるのに時間がかかったってだけだから、ね!」

レオン:
「余は、余はっ、愛されていない…!! クロウとジャックのおまけなのだ…! 余などどうでもいいのだ…!!」

ドロシー:
「そんなことないわよ! 確かに最初はキャラが固まらなくて動かすのが大変だったみたいだけど、終わってみればレオンがいなかったらストーリーを成立させるのが難しくなってたかも、ってくらいだったんだから!」

レオン:
「ぐすっ…ほ、ほんとか…?」

ドロシー:
「ほんとよ。後半は、格好良くなって大活躍だったじゃない! 私たち皆、あなたにすっごく助けられたんだから! ね、ジャック」

ジャック:
「はい、お嬢様。レオンの活躍はめざましいものでございました」

レオン:
「そ、そうか…!?」

ドロシー:
「それにね、都合のいいように扱われたのだって悪いことじゃないのよ。私たちのメインキャラチームのバランスをレオンで取ったってことになるんだから。つまり、私たちはレオンがいなきゃ、まとまらないの!」

レオン:
「余がいなければまとまらぬ…そうか! 余は隠れた皆のリーダーということだな!?」

ドロシー:
「うんうん!」

レオン:
「余は、皆にとってなくてはならぬ存在なのだな!?」

ドロシー:
「そうそう!」

レオン:
「お客様とやらからも、余は最も愛されておるのだな!?」

ドロシー:
「いや、それはクロウっぽいけど」

レオン:
「!?」

クロウ:
「ン?」